これまでに乗った路線の記録は残していますか?
私がローカル線に乗る原動力の一つになっているのが、
「乗りつぶし」という目標です。
ただ列車に乗るだけでも楽しい。
けれど、記録を付けることで、
その旅は単なる移動ではなく、
大きなパズルを埋めていくような、
奥行きのある体験へと変わります。
なぜ、ただ乗るだけでなく「記録」が必要なのか

旅の記憶は良いものですが、驚くほど曖昧で、
時とともに細部が薄れていきます。
「どこからどこまで乗ったか?」という事実すら、
数ヶ月後には曖昧になってしまうこともあります。
私が記録にこだわる理由は、
「自分が確かにその列車に乗った」という証を、
曖昧なままにしたくないからです。

記録を付け始める前は、
「この辺のローカル線は乗ったかな?」と記憶が曖昧でした。
ローカル線は都市部と違い、そこに着くまでに時間も手間もかかり、
そう簡単に何度も足を運べる場所ではありません。
そのため、「この路線は、あの駅まで乗ったんだっけ?」と、
自分の乗車区間すら思い出せなくなると、
それまでの努力や思い出が報われないような、
寂しい気持ちになってしまいました。

しかし、記録をつけ始めてからは、旅に対する意識が変わりました。
「乗りつぶしオンライン」は、
私にとって単なるウェブサービスではありません。
それは、「私が旅をしてきた軌跡」であり、
日本という広大なパレットの上に描かれた、
私の「旅の地図」そのものなのです。
このツールが、私の「乗りたい」を掻き立てる
私がこの大切な記録を託しているのが、
「乗りつぶしオンライン」というWebサービスです。
詳しい使い方は他のサイトに譲るとして、
私がこのツールに強く惹かれるのは、
旅のモチベーションを直接的に刺激してくれるからです。

例えば、新しい路線に乗車し、記録を更新する瞬間。
全体の達成率のパーセンテージがわずかに
「カチッ」と上がるのを見た時の、
あの胸のすくような高揚感。
日本地図上で未乗区間が塗りつぶされ、
乗車した色が広がっていく様子は、
何物にも代えがたい達成感を与えてくれます。
それは、「楽しかった」という感覚ではなく、
「自分の意志で目標を一つクリアした」というような、
深く静かな喜びです。

このツールが明確に
「あなたは、このエリアのこの路線が未乗ですよ」
と示してくれるからこそ、
次はどこへ行くべきか、
という旅へのエネルギーが尽きることがありません。
記録があるからこそ、見える旅の成果と次の景色
記録を付け続けていると、自分の旅の傾向が見えてきます。
現時点の私の「乗りつぶしオンライン」の記録は以下の通りです。

ご覧の通り、全体の達成率はまだ約11%ですが、
現時点で3,092.6 kmもの線路を走り抜けてきたのだ、という事実に、
改めて言葉にできないほどの充実感を覚えます。
特に、JR全線は14%を超えているのに対し、私鉄全線は3%台と、
私がこれまでJRの路線を中心に旅を重ねてきた傾向が
はっきりと見えてきます。

一つ一つの旅は短いけれど、
それらが積み重なって、地図を色付けていく。
これが「旅の成果」です。
幸い、次の乗車予定は既に決まっています。
旅を終えた後、またこの記録を更新し、
その時の景色と感情を、
この「My Train Diary」に綴る予定です。
詳細はまた別の記事でご紹介しますので、
楽しみにお待ちください。
旅の記憶を「記録」で、永遠のものにする
ローカル線に乗るという行為は、私にとって、
日常を頑張るための原動力であり、
まだ見ぬ景色との出会いを期待させてくれるものです。
その大切な記憶を、曖昧なものにしないために。
私はこれからも、旅と記録をセットにして、
人生という壮大な乗りつぶしを続けていこうと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

